ブレイディーみかこさんの本はほぼ読んでいてまたブログでも紹介しようと思っていますが、今の状況下で是非とも読んで
みて欲しい1冊です。
実際読んでみて色々ハッしたり考えさせられることが多くあったのですが、その例として1つ抜粋するとこの本の287ページから
288ページに筆者が書いている、ソーシャルメディアが公に考えを発信する場を与えてくれる。僕らが意見を表明して「あいつ
ら」を非難するスレッドやステータスは、保存されていていつでも閲覧できる。みんな自分の考えに確信を持ち、自分たちの考
えが正しいと信じ切っているようだ。ただソーシャルメディア上で、自分は間違っていたと謙虚に宣言したり、考えを変えて間
違った思い込みを捨てたと発表したりする姿はあまり見かけない。考えを変える人を見かけるのがこれほど少ないのは、おそら
く考えを変える人があまり多くないからだ。少なくとも、考えを変えるプロセスがどういうものかすら分かっていない。けれど
もこんな経験はないだろうか?間違っていると思う相手の考えの論理的な根拠を、自分一人になった時によく考えてみたこと
は?たったいま自分の政治的意見を断固として押し通したにもかかわらず、みぞおちの辺りにかすかに疑問を感じたことは?
何かについて自分があまりにも間違っていたので、ほかにも間違っていることがあるかもと考えざるを得なかったことは?
政治的、宗教的な分断に悩まされるグローバルな文明のもとでは、自分のどこか間違っているのではないかとときに自問するこ
とが、ラディカルな政治的行為になる。とあります。
今までのブログと趣向の違う内容になりましたが、また書きたいことができればblog更新します。