一昨日の木曜日に無事帰国しております。仕入れ自体ですがウチらしいポピュラリティーのみに頼らない、
一捻り効いたアイテムチョイスの仕入れが出来たと思います。
現地から発送した荷物の到着はまだなのでハンドキャリーで持って帰った商品の一部でしかありませんが,,,
60’s 〜70’s Aquascutum Double Breasted Boa Coat
襟のボアはデタッチャブル、丈はスリークォーターレングスのアクアスキュータムのダブルのコート、丁度程よいカジュアル
具合です。
60’s のバーバリーのトレンチコート、これ以上に古くなり過ぎても歴史の重みが強くなり好き嫌いが分かれますし、これ以上
新しくなる70’sは丈が長過ぎる、80’sのものは総じて形が余り良くない,,,ということで一番現代にマッチして着れるバーバリー
トレンチコート、コットン100%でスリークォーターレングスというのはトレンチコートとしての理想なのでは。
60’s〜70’s Dead Stock Fred perry Turtle Neck Knit
こういうブランドイメージを覆すデザインのアイテムは本当に面白いと思います、太ピッチのボーダーのタートルネックの
ニットなんて現代のアパレル化したフレッドペリーが作っていそうなデザインです。
40’s Fair Isle Knit Vest
40’sのフェアアイルのニットベスト、このアイテム本当に着丈が短いか、小さ過ぎるか、もしくは状態の悪いものかしかない
バイヤー泣かせのアイテムです。 実は仕入れ最終日、時間を見てLondon Fashion &Textile MuseumのKnitwearの
エキシビジョンに行ってきたのですが(web siteはこちら)http://ftmlondon.org/ 一角にビンテージのフェアアイルのニット
を展示している部分があり圧巻でした、それ以外にも古い物から新しい物まで様々なニットを展示しており非常に刺激になりま
した。1つのアイテムを切り取ってみるだけでなく系統立てて俯瞰してみるということの大切さを再確認できたエキシビジョン
でした。来年の1月18日までやっているのでもしロンドンに行く機会がある人がいれば是非。
Vintage Gieves School Scarf, CC41 Hunting Cap& Circa 40’s Dents Peccary Gloves
どれもイギリスの冬場のアクセサリーとしては最高峰のクオリティーではないでしょうか。特にデンツのペッカリーなんて
現行の新品の値段には目が飛び出ますよね,,,名前負けしないクオリティーの高さがこの頃のデンツにはあります。
その他にもこの年代のレザーグローヴを複数仕入れましたが、手仕事の細やかさと、レザーの質には感嘆させられます。
今回の2週間の仕入れで非常に感じたことはある特定のアイテムが不自然に値段が上がり過ぎているなということです、
あまり細かくは書きませんが、Grenfellの古い物や、ガンジーニット、Trickersなんて昔では信じられない様な値段です…
Barbourもモデルとサイズ、コンディションによって2倍、3倍値段が違ってきますし、現地で着用している人を見るとBarbour
がどういう服なのかがをよくわかるんですけどね。
イギリスの古着の良さはもちろん歴史ある有名ブランドも勿論良いのですが、今では無くなってしまったブランド、無名ブラン
ドのクオリティーにも目を見張る物がたくさんあります。決して記号性のみで理解、語らえるような物ではないと思います。
特に現代も残っている著名ブランドの物は、究極新品でサイズは選び放題ですし、勿論新品ですからね。
店を始めてイギリスにイギリスに行き始めてもう10年、回数にして数十回を越えてますが、未だに見たことのない新たな発見、
刺激をもらえます。ココ最近特に冬は所謂ブリテッシュなアイテムが流行してますが、これが表層の一過性の物ではなく、
より幅広く深い意味でのイギリス古着の理解に繋がればいいなと思っています。
少し真面目なことをくどくどと書いてしまいましたが、個人的にも荷物の到着を楽しみにしてますし、今回紹介した物以外にも
手荷物の商品もございます。お時間あれば是非御来店ください。